フィギュアスケートを海外ストリーミングで見た

フィギュアスケートの世界選手権が昨日閉幕しました。
日本での放送権を持っていたのはフジテレビ。
生放送は男子フリーのみ、あとは編集された録画が、1日近く遅れで放送されました。
男女とも日本人選手が1位という快挙なのに、しかし表彰式はカット、という不思議な放送でした。


しかし実際には、私を含め多くの日本人がLiveで観戦していました。
インターネットでのストリーミング生中継を、
Radio Canadaという、カナダの放送局が流していたからです。


Radio CanadaのURLは、Twitterで瞬時に情報が流れてきて
あっという間にTwitterのタイムライン上に波及していきました。
(状況を知りたければ、#figureskate で3/27-28日頃のツイートを検索してみてください。)
私も含めて多くの人が、カナダの放送局の名前なんて一つも知らなかっただろうに。
フランス語の実況解説がつくのは自国(カナダ)選手と注目選手のみで、
滑走順や曲名などは表示されない。
でも全く問題なし。そういう情報が欲しければ、それこそネットに落ちています。


スケートと関係ない芸能人のコメントや、選手の過去VTRなどに時間を割かれず、
日本ではまだ知名度の低い選手もしっかり見られ、無論CMもなし。
競技観戦に集中できるし、フランス語実況でも雰囲気は伝わるからおもしろい。
(実況解説のおじさん2人が「parfait! parfait!」と大興奮してたのが微笑ましい!)


先日のバンクーバー五輪で実力を出し切れなかった選手たちが、
いい演技を見せてくれたのが本当によかった。
ただし、今回ワクワクしたのはそのせいだけじゃなくて、、、
おそらくかなりの金額を払って一国内の放送権を獲得し、
視聴率見込める=スポンサー料の取れる女子シングルは
土日のゴールデンタイムに放送、というテレビ局にとって当たり前の方法が
まさにこの夜、崩れ始めている。その現場に居合わせた、という興奮がすごく大きかった。


放送局のあり方は、とうとう本当に転換期に入ったのだと思います。
折しも昨日の日曜日、ソフトバンク孫社長が、渋谷のカラオケボックス
Ustream(誰でもストリーミング配信できるサービス)のスタジオにするという発表を、
実際にユーストリームで生中継しました。もう誰でも、放送する側にまわれます。


放送と、Twitterのような時間共有系サービスとの相性の良さは、
毎週日曜の「龍馬伝ハッシュタグ#ryomadenの盛り上がりや
ジブリ映画放送時の祭り状態で証明済みです。
けれど、その放送は大きな放送局がテレビで流すものでなくても、もういいのかもしれない。
この風向きの変化はまだ局地的なものだけど、これからどんな嵐になるのか、ならないのか、
楽しみでしかたありません。


<おまけ>お気に入りのフィギュアスケートネタ動画
「フィギュアスケーターでホットペッパー」佐藤信夫コーチ大活躍!



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