アンパンマンと多神教

人類は「宗教」に勝てるか―一神教文明の終焉という本を読んでいます。

まだ読みかけのうえ、内容を消化しきれてないので詳しいことは書けませんが、

半ばあたりに一神教多神教の対比が書かれていました。

で、今日の夕方テレビでアンパンマンを見ていて、ふとそのことを思い出しました。


アンパンマンに登場するキャラクターって、こんな本があるくらい、ものすごい数です。

この本には2000のキャラクターが載ってるそうで、

子供たちが目にするもの(特に食べ物)すべてがキャラクターになってる、くらいの感じ。

これって、何だか多神教的なにおいがしませんか?

日本人にとって、あらゆるものに魂がある、ってのはなじみ深い考え方だけど、

一神教の国ではそうでもないらしい。


しかもアンパンマンはヒーローとはいえ、顔が濡れただけで力が出なくなるほど弱い。

周りの手助け(新しい顔が必要なことを知らせる、顔を焼く、顔を運ぶ等)が

あってはじめて力を発揮できる、かなり不完全なヒーローです。

「スーパーマン」みたいな1人の強いヒーローが大活躍する話とは対照的。

日本の神話の神様も、完璧な存在というよりは人間くさく、

一神教の「全知全能の神」というイメージとはかなり違うような気がします。


うーん、アンパンマンって、ものすごく日本らしいアニメなんだなあ、と

アンパンマン見ながら、夕食を作りながら考えていました。

アメリカとかだと、受け入れられるのかな、アンパンマン