本と雑誌

水滸伝<岩波少年文庫版>

水滸伝<岩波少年文庫> 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆☆ 役に立つ:☆☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆☆ 北方謙三版の水滸伝を読んで、 これはどうしても元の話を知っておきたい!と思いました。 しかし岩波やちくまから出ている全訳にかかるのは骨が折れそうなので、 岩波少年…

水滸伝<北方版>

水滸伝 (北方謙三) 面白い :☆☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆☆ 役に立つ:☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆☆(ただし試験前等なら絶対手を出しちゃダメ!) 全19巻です。 一気に19冊というのは、自分でもよく読んだな〜と思います。 去年あたりから複数の方に薦められてました…

宮城谷ファンの皆様ー!

今年の夏は東博へ! わたしたちのためにあるような展覧会、開催予定です!!ちょっと唐突な感じのヒヨコが目を引くチラシ。 ヒヨコの後ろのものは、夏王朝時代の遺物だそうです。 河南省で出土した名品に焦点をあてるという、この企画展ですが、 河南省とい…

利休にたずねよ

利休にたずねよ(山本兼一) 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆☆ 役に立つ:☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆ 物語は利休切腹のその日から、 利休と、彼が大切に隠し持っているちいさな緑釉の小壺をめぐって遡っていきます。 各章ごとに、話者が変わります。利休本人だったり、秀…

獣の奏者(闘蛇編・王獣編)

獣の奏者(上橋菜穂子) 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆☆ 役に立つ:☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆☆ 昨年12月の初め頃、うっかりテレビをつけっぱなしていて、 たまたま見たアニメが「獣の奏者エリン」でした。 この回が全50話中の47話、だったので、ストーリーはよくわ…

歴女な新年会

先日の土曜日、渋谷にて「宮城谷昌光ファンオフ会(女性限定)」の新年会がありました。 昨年10月に初めて参加して以来、心おきなく歴史話できることが すっかり心地よくなってしまい、今回もぜひぜひ!と加えてもらいました。 早めにお店についた人同士で「…

重耳

重耳(宮城谷昌光) 面白い :☆☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆☆ 役に立つ:☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆ 今年最後の読書メモは、やっぱり宮城谷さんで締めたいと思います^^ なんといっても今年の(読書上の)大収穫は、長年離れていた 「歴史小説」というジャンルに戻ってこれ…

ドラマ「坂の上の雲」と「密謀」

密謀 (藤沢周平) 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆☆ 役に立つ:☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆ 民放のドラマはほとんど見ない我が家ですが、 大河ドラマは結構好きで、今年も「天地人」→「坂の上の雲」と見ました。 最近は「坂の上の雲」がもう楽しみで楽しみで、 日曜日だ…

海月姫

海月姫 1 (東村アキコ) 面白い :☆☆☆☆☆ 感動した:☆ 役に立つ: 薦めたい:☆☆☆☆☆ 東村アキコさん、好きなんです。 「モーニング」連載の「ひまわりっ」は欠かさず読んでます。 同い年で、同じくらいの子供がいて、ってのも親近感湧くし、 なによりギャグの勢…

人間の土地/夜間飛行

人間の土地 (サン=テグジュペリ)夜間飛行 (サン=テグジュペリ)面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆☆☆ 役に立つ:☆☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆☆ 須賀敦子さんの著書で紹介されていたのをきっかけに、手を取りました。 実はもう随分前に読み終わったんですが、感想が書けない…

貝と羊の中国人

貝と羊の中国人 (加藤徹 ) 面白い :☆☆☆☆☆ 感動した:☆☆ 役に立つ:☆☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆☆ 去年の今の時期に、NHKの深夜枠で「カンゴロンゴ」という ナゾのバラエティ番組がありました。 中国古典の名文句をコントで紹介、司会はダンディ坂野、という、 NHKじ…

Twitte革命

Twitter革命 (神田敏晶) 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆ 役に立つ:☆☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆ 秋頃からTwitterに関する本が相次いで出版されています。 この本もそのひとつで、おそらく最新のものです。 今あるツイッターがらみの各種サービス、 ツイッター上で起きた…

管仲(上・下)

管仲(宮城谷昌光) 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆ 役に立つ:☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆ 「管鮑の交わり」なんて故事成語でも知られる、管仲と鮑叔の物語。 貧しくて、運にも恵まれず、暗い印象の管仲、 対照的に、貴族の息子で、闊達で、誰からも好かれるタイプの…

小説フランス革命〈4〉議会の迷走

小説フランス革命〈4〉議会の迷走 (佐藤賢一) 面白い :☆☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆ 役に立つ:☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆☆ 今まで1から3巻を読んでおきながら、読書メモをさぼっていたので4巻から書きます。 メイン人物の会話または独り言によって状況を解説するやり方…

ダルタニャンの生涯—史実の「三銃士」ー

ダルタニャンの生涯―史実の『三銃士』 (佐藤賢一 ) 面白い :☆☆☆☆☆ 感動した:☆☆ 役に立つ:☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆ NHKの人形劇「新・三銃士」にハマってることを以前書きましたが、 いかんせん週1回20分の放送なので、なんだか物足りない! なにか三銃士関係…

のぼうの城

のぼうの城(和田竜) 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆ 役に立つ:☆☆ 薦めたい:☆☆☆ 今の埼玉にある忍城城主のいとこ・成田長親は 皆から「(でく)のぼう様」と呼ばれるつかみどころのない人です。 馬にも乗れない、刀も振れない、畑仕事をしたがるけれどとに…

遠い朝の本たち

遠い朝の本たち (須賀敦子) 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆☆ 役に立つ:☆☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆☆ すこし前に、毎日新聞のまとめた調査で「『本が好き』急増、中高生で7割超」という記事がありました。 今の中高生はどんな本を読んでいるんだろう?という興味もあ…

他者が他者であること

他者が他者であること(宮城谷昌光) 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆ 役に立つ:☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆ 宮城谷さんの一番新しいエッセイ集。 とはいえ、収録された文章の最も古いものは1990年発表です。 1、湖北だより(お住まいの浜名湖周辺に関するもの) 2、…

松丸本舗 訪問記

昨日、日本橋に出かけたついでに、丸の内オアゾ内の丸善に10/23オープンした 書店内本屋「松丸本舗」を見てきました。 「松丸」の「松」である松岡正剛さんをどう説明したらいいのかよくわからないけれど、 とにかく膨大な量の本を読み、それらを結びつける…

日本という方法ーおもかげ・うつろいの文化

日本という方法―おもかげ・うつろいの文化 (松岡正剛) 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆☆ 役に立つ:☆☆☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆☆ 漢字や仏教、儒学といった外来のものをを古くから巧みに取り込んできた日本。 「二項対立」ならぬ「二項同体」「多項同体」という方法で…

晏子

晏子(宮城谷昌光) 面白い :☆☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆☆ 役に立つ:☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆☆ およそ2500年前、太公望が立てた国・斉で活躍した晏弱・晏嬰父子の物語です。 晏弱は主に軍事・外交の面で斉を支え、 父に比べて小柄な晏嬰(身長が135cm弱、と伝えられて…

古代カルタゴとローマ展

大丸ミュージアム東京で10/25まで開催中の 「チュニジア世界遺産 古代カルタゴとローマ展」を先日家族で見てきました。展示内容は「ローマ化前の古代カルタゴ」「ローマ化後のカルタゴ」の大きく2部に分けられます。 オリーブオイルなどの液体を船で運ぶた…

歴女って呼ばないで?

昨日はmixiコミュニティのオフ会、 「宮女の会(宮城谷昌光ファンの会女子限定)」に参加してきました。 ネット好きの私ですが、オフ会に参加するのはまだ2回目です。 ちなみに1回目は「布おむつユーザーのオフ会」。 今回の参加者は12名。大阪から来ら…

目立つ力

目立つ力 (勝間和代) 面白い :☆☆☆ 感動した: 役に立つ:☆☆☆☆(ブロガーには) 薦めたい:☆☆☆ 「目立つ力」というタイトルだけではわかりませんが、 この本の実体は「実践!!人気ブログの作り方<2009-2010版>」です。 「ブログ記事を書けない人はいない…

コスメの時代―「私遊び」の現代文化論

コスメの時代―「私遊び」の現代文化論(米澤泉) 面白い :☆☆☆☆ 感動した: 役に立つ:☆☆ 薦めたい:☆☆☆ 松岡正剛さんの千夜千冊で紹介されていて、興味を持ちました。 1980年代から現在にかけて、オリーブ少女はコギャルに、 デザイナーズブランドはユニク…

太公望(上中下)

太公望〈上中下〉 (宮城谷昌光) 面白い :☆☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆ 役に立つ:☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆ 争いを好まない遊牧の民・羌の呂族は、商王に祭祀に使う生贄として狩られ、 残ったのは子どもが6人だけ。 商を倒すことを誓った一番年長の望は、様々な大人たち…

日本人の知らない日本語

日本人の知らない日本語(蛇蔵&海野凪子) 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆ 役に立つ:☆☆ 薦めたい:☆☆☆ 日本語講師の著者が体験した、外国人生徒たちのおもしろ言行録。 お見舞いに仏さんの花持ってきたり、猫のエサ缶を「猫の肉の缶詰」だと思って食べたり… で…

関ヶ原(上中下)

関ヶ原(司馬遼太郎) 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆☆ 役に立つ:☆☆☆ 薦めたい:☆☆☆☆ 大河ドラマ「天地人」でももうすぐ関ヶ原ですし、予習してみました。 (まあ、上杉軍は直接参戦しないけど) もちろん三成は小栗旬に脳内変換! でもこの小説の三成はというと…

長城のかげ

長城のかげ (宮城谷昌光) 面白い :☆☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆ 役に立つ:☆ 薦めたい:☆☆☆☆ 楚漢戦争時代の、おもに劉邦の側にいた人たちを取り上げた短編5篇です。 「逃げる」 季布(項羽軍の将軍) 「長城のかげ」 盧綰(劉邦の幼なじみ) 「石径の果て」 陸賈…

地図のない道

地図のない道 (須賀敦子) 面白い :☆☆☆☆ 感動した:☆☆☆☆ 役に立つ:☆ 薦めたい:☆☆☆☆ 「世界は分けてもわからない」の導入部で登場するのが、この本に収められた 「ザッテレの河岸で」というエッセイです。 須賀敦子さんは以前から読んでいたのに、この一冊…