日本人の知らない日本語

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日本人の知らない日本語(蛇蔵&海野凪子)


面白い :☆☆☆☆
感動した:☆
役に立つ:☆☆
薦めたい:☆☆☆


日本語講師の著者が体験した、外国人生徒たちのおもしろ言行録。
お見舞いに仏さんの花持ってきたり、猫のエサ缶を「猫の肉の缶詰」だと思って食べたり…
でも、なぎこ先生が生徒たちに真剣に向き合っているのがわかるから、
読後感はさわやかで良かったです。
趙さんの、美しすぎて意味がわからん入学願書&ラブレターが一番好きです。
ロマンチストだわ。応援したくなりました。


それに、知らないこと色々ありました。
ベトナムでも漢字を使っていた、とか
ひらがなが、私たちの普段使ってる平仮名と、変体仮名に分けられたのは
江戸時代が終わって随分経った明治33年のこと、とか。
いやー、難しいな、日本語。敬語も助数詞も難しい…


生徒の中に、任侠映画にハマって来日したフランス人マダムが登場します。
映画で日本語を覚えてしまったほどの情熱がうらやましい!
(「おひかえなすって」「てめぇ」とかのヤクザ口調だけど^^;)
私も「マダム」な年齢になった頃に
未知の異文化に飛び込める好奇心と行動力と経済力を持っていたいです。