日本の「食」は安すぎる—「無添加」で「日持ちする弁当」はあり得ない
日本の「食」は安すぎる―「無添加」で「日持ちする弁当」はあり得ない (山本 謙治 )
面白い :☆☆☆
感動した:☆
役に立つ:☆☆☆
薦めたい:☆☆☆☆
現在加入している生協のカタログにしばしば登場する
「産地を買い支える」という言葉が、
この本を読んでやっとしっくりきました。
霜降りじゃない、赤身の牛肉のおいしさや、
肉厚の原木栽培椎茸のうまみなど、
読んでいてよだれが出そうです。
この本に登場するような「誠実」な食べ物を積極的に選ぶと
エンゲル係数は随分高くなりそうですが、
食べきれずに捨ててしまうものや
つい食べ過ぎてしまうものを減らせば、
その分の食費をよりよい食材を購入する費用に
十分にあてられると思います。
とはいえ、高くても質の良い食材を購入できる人と、
とにかく安くてお腹のふくれるものを買う人という、
「食」の格差の拡大が、
今後問題になってくるかもしれないなあ。