借金の底なし沼で知ったお金の味

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借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記(金森 重樹)


面白い :☆☆☆☆☆
感動した:☆☆☆
役に立つ:☆☆☆
薦めたい:☆☆☆☆


人に勧められるがまま先物取引に手を染め、
あっという間に数千万のお金が消え、
残ったのは利息すら返せないレベルの借金だけ。定職なし。


とんでもない実体験が終始抑えめの文体で書かれており、
あっという間に引き込まれました。


金森さんの借金返済ストーリー本編からは、やや脱線気味の、
財閥系・電鉄系ディベロッパーVS新興ディベロッパーのくだりも、
大変面白く読みました。(私、不動産屋の片棒を担ぐ仕事をしています)
お買い得不動産を財閥系が拾っていくのを、
銀行からお金を借りられない新興系は指をくわえて見ているだけ、
というのは、まさに今の状況なんでしょうね。
宅建業者で10年続いてるところは多くない」と、
うちの社長からも聞いたことがあります。


金森さんが、以前読んだ自分の小さな「箱」から脱出する方法
訳者だって、さっきようやく気づきました。
「小さな「箱」」、読んでからもう随分たちますが、
その内容を今でも事あるごとに思い出す、良書です。
こちらもとってもお薦めです。