夏の子連れ国立博物館

今日は「世間はお盆だし」ってことで仕事も保育園もお休みにして、
ここと二人で上野の東京国立博物館へ出かけました。
全部見よう、なんて欲張りなことは考えず、ここが興味を持ったところだけ見て、
夏の一日涼しく過ごせたらいいな、という感じです。
夏の博物館は、こどもウェルカム!な企画をやっていることも多いですしね。


まずは本館の2階からスタートしました。
「親と子のギャラリー 日本美術の作り方」では、
木彫や象嵌、裏彩色、焼き物の絵付けの手順の紹介がありました。
ここは浮世絵の摺り方の映像に釘付けになっていて、
あとで実際に、版画の体験をさせてもらいました。(体験コーナーはこちら
2階をぐるっと一周しましたが、見応えあって楽しい。
いつも特別展だけ見て帰ることが多いけど、今度はここ抜きで常設展を見に来たいです。


お昼を食べてからは、平成館の「染付ー藍が彩るアジアの器」展へ。

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染付とは、酸化コバルトを含んだ顔料(呉須)で絵付けし、その上に透明釉をかけて焼いたもの、
平たく言えば「青い模様のやきもの」です。
本場中国はもちろん、ベトナム朝鮮半島、日本の染付が勢揃いしています。
どれも美しい藍色で目にも涼しく、しかも展示の什器まで藍色で、
まさに夏にぴったりの心地よい展示でした。


びっしり描きこまれた元代の品、反対に余白を楽しむような朝鮮の焼き物、
大胆な意匠でおもしろいものだらけの江戸時代末の伊万里の大皿など、
ことさら陶芸に詳しくなくても、なんだか幸せな気分になりました。
東アジア人でよかった。


そして、やきものの展覧会なんてさぞ子供は嫌がられるだろうと思いきや、
「このもようが描かれている作品を探してみよう!」というクイズのついた
こども向けのワークシートが用意してあり、大変助かりました。
ワークシートの中身は、

「この模様の作品を探してみよう」
(答えも、わかりやすい会場マップ付きで掲載されています)
「染付Q&A」
「染付のいろいろな形」
「染付ぬり絵はがき」

といった感じで、大人が見ても満足できる内容です。
ここは、クイズの作品を見つける度に大喜びしていました。
展示の最後には、実際にいろいろな焼き物に触ることのできるコーナーがあり、
何度もさわっていました。


そして、たぶん展覧会に合わせてでしょうが、
藍の浴衣や藍染めの服を着ている人を何人も見かけました。素敵です。
また、同時開催の「伊勢神宮と神々の美術」のおかげで、
ミュージアムショップに赤福の出店があり、
大喜びでおみやげに買って帰りました。目もお腹も充実の一日でした。