特別展「黄金の都 シカン」
上野の国立科学博物館で10/12まで開催中の「黄金の都シカン」展を見てきました。
実は8月にここを連れて見に行こう!と科学博物館の前まで行ったのに
黄金仮面の写真を見て「こわい…」と拒否され、見られずじまいでした。
9月に入って、運良くブログ記者の応募を知り、先日出かけてきました。
(ブログ記者の話はこちらへ…)
「シカン」とは、インカ帝国よりすこし古い10-11世紀の、ペルー北部で繁栄した地域だそうです。
まずびっくりしたのが、平日の朝なのに続々と人が入ってくる!
考古学好きの裾野の広さを知りました。
美術系の展覧会に比べて、やや男性の比率が高いかな?という印象です。
黄金仮面に見入る人たち。黄金のパーツはかなり薄く作ってあります。
ここは「こわい」と言うけれど、そんなに怖い、という感じはありません。
水のしずくのような、つり上がった目の形が特徴的。
額についた舌を出した生き物は何だろう?
映像を重視したつくりたくさんのテレビが設置され、
テーマ別に編集された約2分の映像と、
そのテーマに沿った発掘物の展示が交互に続く、という構成です。
島田教授のまじめかつ平易な言葉による解説がわかりやすく、
中南米の古代文明に予備知識がない私も楽しく見られました。
その反面、映像の多さにちょっと目が疲れたなあ。
黄金製品の細かな細工も素晴らしいのですが、
黒色光沢土器の艶のある深い黒も、美しかったです。
映像で、作り方を再現していました。
焼く時に家畜の糞をかけることで黒を出すんだそうです。びっくりした。
魚やリャマの形をした、ユーモラスな土器もかわいい。
土器の型もたくさんあって、量産されていたことがわかります。
高度な技術で作られた土器や金属製品を大量生産して周辺地域と交易し、
金や宝石、めずらしい貝などを手に入れていたそうです。
会場にそびえ立つピラミッド。
段ボールで出来ています。エコに配慮?
3Dシアターの長椅子もシナベニヤの座面に、おそらく紙管の脚がついていました。
月の光がもれるようなつくりの展示ケース。「シカン」とは月の神殿という意味だそうです。
最後は3Dシアターで墓室の再現CGが見られます。
たくさんの映像を見て目が疲れた後だったからか、ちょっと酔いそうに…
しかし昔の墳墓って殉死が付き物なのねえ。
上野展の終了後は、熊本、富山、高知、福岡に巡回するそうです。
しかしこの秋は、あと何回上野詣でしないといけないんだろう。
・皇室の名宝 展(1期・2期)
・古代ローマ帝国の遺産 展
あと、オフ会でも1回出かけることになりそう。うれしい悲鳴!