THEハプスブルク(展)

国立新美術館で12/14まで開催中の THEハプスブルク(ハプスブルク展)を見てきました。
「ベラスケスもデューラールーベンスも、わが家の宮廷画家でした」
というすごいキャッチコピーがついています。


入ってすぐの部屋から、いきなりマリア・テレジアエリザベート肖像画がお出迎えしてくれます。
エリザベートが美人なのは知ってたけど、11歳のマリア・テレジアこのとおり、綺麗ですよ!
私の中では「女傑」イメージが強かったので、びっくりです。


王家の肖像画の後は、
イタリア、ドイツ、スペイン、フランドル・オランダと地域ごとの展示で、
各地域の絵画の違いがよくわかります。
壁に濃い色の布が張られているのも、宮殿の一室にいるような気分に!
こってり味の西洋絵画にホワイトキューブは似合わないですもんね。
特別出品された、明治初期に日本からハプスブルク家へ贈られた画帖も、
箸休めとして効果的です。


いつも展覧会へ行くと、グッと来ない作品・関心が持てなかった作品は
さらっと見て次へ進んでしまうのですが、
(だって、集中力は気に入った作品に取っておきたいんだもの!)
この展覧会は一点たりともスルーできませんでした。
この秋、見逃せない展覧会の一つと言っていいと思います。
年明けには京都に巡回するので、関西のかたもお忘れなく!


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スペイン・ハプスブルク家のフィリペ王子の肖像画(ベラスケス作)
腰からいろんなものがぶら下げられいますが、これは
迷子防止の鈴や、お守りの石などだそうです。
この後、王子は4歳で亡くなってしまいます。
愛らしい作品ではありますが、お守りの多さや、赤みの少ない頬、輝きの弱い目など、
王子の不幸を予感させるような作品です。


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