若冲おっかけー京都篇ー


京都・相国寺承天閣美術館で6/3まで開催中の

若冲展 釈迦三尊像動植綵絵120年ぶりの再会」を見に行ってきました。


Jakuchu4


8:03の東京発のぞみで一路京都へgo!


「平日ならまあまあマシだろなー」という甘い期待は、

相国寺前に続々とやってくる歩きの人+タクシーを見た瞬間、がらがらと崩れました。

チケットを買うのに並び、第1展示室に入る手前で待ち、

もちろん第2展示室前でも入場制限。

晴れの日に行かれる方、日傘は預ける手間がかかるので、

(順路の途中に傘置き場があります)

たためる帽子持参がおすすめ。お寺の中は結構照り返しがキツイです。


一応解説…

江戸時代の京都の画家、伊藤若冲相国寺に納めた釈迦三尊像3幅と動植綵絵30幅。

明治に入ってからの廃仏毀釈の折りに、寺は動植綵絵全てを

国に献上することで、なんとか力を維持することができましたが、

本来一緒に飾られるものとして描かれた釈迦三尊像3幅と動植綵絵は、

それ以来京都と東京とに分かれてしまいました。

今回は動植綵絵が一時的に里帰りすることにより、約120年ぶりに33幅が一堂に会することとなりました。

展覧会公式ページはこちら


この全33幅が飾られた第2展示室に1歩足を踏み入れた瞬間、

空気がふわっと変わりました。

宗教的な荘厳さ、でも近寄りがたさというよりは

すべての生き物を受け入れる優しさに満ちた雰囲気を感じました。

2000年の若冲展や、去年の三の丸尚蔵館動植綵絵を見たときは「濃い!」と思ったけど、

こう並ぶとなぜか濃さを感じません。


「はぁ〜やっぱりこの絵たちはこうあるべきものなのね…」と思いました。

動植綵絵の里帰り、毎年やってくれんかなあ。


ひとつだけ、気になったことが。

部屋の入り口から全体を見たときに、

釈迦三尊像の両脇にある柱が、孔雀と鳳凰を隠してしまうんです。

これって構造的にどうしても必要だったの?なくてもいける気がするんだけどな…


相国寺を出た後は、同志社の学食でご飯食べて、

久しぶりに三条通をぶらぶら歩いてイノダコーヒーで休憩して帰ってきました。

(神戸だと栄町とか、「古いビルにちいさい店が入ってるところ」好きなもので。)

体はさすがに疲れたけど、いいリフレッシュになりました。


7/7からは、四国はこんぴらさん若冲や応挙の作品が東京芸大にやってきます。こちらも必見です。

「金刀比羅宮 書院の美」展