日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で

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日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で(水村 美苗 )


面白い :☆☆☆☆
感動した:☆☆☆
役に立つ:☆☆☆
薦めたい:☆☆☆☆


著者の「日本語」に対する危機感は、しっかりと伝わりました。
「日本語の乱れ」なんてのは、メディアでも頻繁に取り上げられますが、
他の言語(主に英語)と日本語の相対的な力関係、というのは
何となくは気づいても、深く考えることはこれまでありませんでした。

3〜5章あたりはとても面白く、
しかし6章以降は少し読み辛く感じました。
6章以降の内容が、5章まで読んだ時点でおおよそ
予測できるからかもしれません。


この本と「悩む力」(姜尚中)を読んだせいで、
来年は漱石をもう一度読み直そうか、という気分になっています。


…それにしても、今の中学校、週3しか国語の時間がないって
本当ですか??(7章より)
我が子を将来公立中に入れてよいものか、不安になりました。