空からの民俗学
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ANAの機内誌「翼の王国」に
昭和54〜55年に掲載された、
航空写真からその地の生活史を
考察した「空からの民俗学」を中心に、
様々な媒体に載った短文と写真を集めたものです。
昭和50年代前半というのは、丁度私が生まれて間もない頃で、
その頃にはこんな風景が日本各地に残っていたのか、
と感慨深いものがあります。
失われていく風景、風俗をただ惜しむのではなく、
例えば結婚式が家庭の中のものであった時代から、
家の外で男女両方の友人たちに祝福される、というような変化に対しても
温かいまなざしを注いでいるところに、宮本さんの大きさを感じました。
色に関する記述も多くあるため、写真がカラーであれば…
という点が惜しまれます。
