しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール

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しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (香山 リカ)


面白い :☆☆☆
感動した:☆
役に立つ:☆☆☆☆
薦めたい:☆☆☆


「<勝間和代>を目指さない。」という帯につられて購入しました。
いわゆる「勝間本」は何冊か読んだし、
勝間メソッドのうち「これは」と思ったものは使わせてもらっていますが、
「あの人みたいになりたい」とはどうも思えなくて。
なので、この帯のワナにしっかり嵌ってしまいました。


特に「恋愛にすべてを捧げない」「子どもにしがみつかない」の2章が面白かったです。

「恋愛にー」の章:
「恋愛は生まれた意味や生きる価値を確認する”唯一の手段”ではない」
って、あたりまえのようなことが書いてあります。
でも恋愛に「はまって」いる時はそれがわからない。
その実例として登場する、香山さんの元教え子の話がなかなかリアルで怖いです。
雑誌やドラマ、流行歌は「恋愛至上主義」なので(だって恋愛絡めたほうが売れるもの)
「恋愛ってなによりも大切なものなんだ」なんて思い込む人もいるでしょうが、
実際は数日メールがなくても気にしないくらいのいいかげんさが、ちょうどいいのかも。


「子どもにー」の章:
私自身、「子持ちの仕事持ち女」という立場が
今の日本ではかなり有利なことをしばしば感じるので、
それに甘えすぎるのはマズいぞ、という警告を鳴らしてもらったような気がします。
また、子どものいない香山さん自身が、
この問題を取り上げたことについて
「いたかもしれないはずの子どもに執着している」と書いているのが面白いと思いました。