傷はぜったい消毒するな生態系としての皮膚の科学

面白い　：☆☆☆☆
感動した：☆
役に立つ：☆☆☆☆☆
薦めたい：☆☆☆☆☆

ジョンソン＆ジョンソンの傷を乾かさない絆創膏「キズパワーパッド」、
これを貼ると結構ひどいすり傷もあっさり治るので、我が家では常備しています。
（お値段高めなので、ちょっとした切り傷くらいでは使えないんだけど＾＾；）

なぜ傷を乾かさないと治りが早いのか、
なぜ消毒して、乾かすのがいけないのか、
そのあたりの話が詳しく読める本です。
ちょうど昨日、ここが掻き壊し傷をつくっていたので、
さっそくワセリン塗ってラップを貼ってみました。
一晩たって結果は…劇的に治ったわけじゃないけど、
何よりここがかゆがらなかったのがよかった。

この本のおもしろいところは、話が傷の治癒方法だけにとどまらないこと。
皮膚常在菌の重要性から、細胞の進化、
神経伝達物質と創傷治癒のメカニズムの仮説にまで話が広がっていきます。
この問題に対する筆者の熱い気持ちが伝わってきます。

化粧品の大半がマッチポンプ、というのは、
私自身洗顔料をやめたら吹き出物が治ったので何となくわかります。
それに加えて、シャンプーもしなくていいんですか！
夏に試すのはちょっと勇気がいるから、涼しくなってから実験してみたいです。