松丸本舗 訪問記

昨日、日本橋に出かけたついでに、丸の内オアゾ内の丸善に10/23オープンした
書店内本屋「松丸本舗」を見てきました。
「松丸」の「松」である松岡正剛さんをどう説明したらいいのかよくわからないけれど、
とにかく膨大な量の本を読み、それらを結びつけることが仕事のような人です。
この人が選んだ本が、螺旋状に組まれた書架に、独特の並び順で、それこそ床近くから天井まで
どっさりと用意されています。
本棚を作るといえば、ブックディレクターの幅允孝さんもそういうお仕事してますね。

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丸善にあったチラシ。顔のところ、折りジワになっちゃってすみません。


職業柄、どうしても注目してしまうのが40mm厚の棚板です。
安定感・存在感、あります。
住宅でこの厚さの棚板をつけると、ちょっと強すぎるかなあ。
この厚みを生かして、見付け部分にセイゴオさんの走り書きがところどころあります。
本も、ただ普通に立てられているだけでなく、引き違いの戸棚に入っていたり、
平積みになっていたり、その奥にさらに本があったりと、複雑。
在庫管理、大変そう…古本も売ってたし…


売り場には本棚を真剣な眼差しでにらんでいるお客さんがいっぱいで、
あちこちで「松岡正剛 VS 客」をやってるような、静かで濃密で熱い空間でした。
通路が狭くなっている部分もあり、
本棚を読みつつ、周りのお客さんとの間合いも読んでいないと客同士ぶつかりそうです。


背表紙と並び順だけで膨大な情報量なうえに、
さらに「この本のとなりには、あの本を置いたらいいんじゃない?」
なんて自分の本棚を思い浮かべたりするもんだから
30分くらいしか居なかったけどとても疲れました。
本棚を見るのって、フォトリーディング的に映像として取り込むのと、
細部を精読する作業との延々の繰り返しだなあとつくづく感じました。


買った本はどうにか3冊に収まりました。(いま、積ん読本が溜まってるもんで。)
「物欲は抑えて…抑えて…」と呪文のように言い聞かせておいたおかげです。
まあ、行くたびにまたちょこちょこ買うでしょう。
一冊読めば、それにリンクして読みたい本が連鎖的に増えることが
松丸本舗」の狙うところでしょうし、まんまとそれにはまりそうです。


松丸本舗」に限らず、
他の階の特集コーナーも新刊を並べるだけでなく、いい本に出会ってほしいという意志を感じる
丸善丸の内店は、もともと大好きな本屋です。というかパラダイスです。
これからもお世話になります!アマゾンも使うけど、刺激的なリアル本屋は必要!


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