皇室の名宝ー日本美の華 2期

上野の東京国立博物館で11/29まで開催中の
「皇室の名宝—日本美の華」展2期を見てきました。
(会期末がせまってます!見に行くご予定の方はお早めに。)

ちなみに1期の記事はこちらこちら

Meihouomote

1期にくらべて小さい作品が多い上に、会期が短くお客さんが集中するので混雑必至。
この日も平日で雨、12月並みの寒さという条件ながら、
2重の人垣があちらこちらで出来る盛況ぶりです。
そこで「出口から入る逆回り作戦」&「人が一時的に減ったところから見るピンポイント作戦」を採りました。


教科書と昔の一万円札でおなじみの「聖徳太子像」、騎馬武者の目の前で砲弾爆発!の「蒙古襲来絵詞」など
知ってるけど実物は見たことがない作品が並んでいます。
「信長が持っていた刀」なんていう、歴史好きのミーハー心をくすぐるものもあり。


正倉院宝物が目玉ですが、それより前の時代の出土品も出ています。
中でも銅鐸が目を惹きました。形は無骨なのに描かれた流水紋はとても繊細で、
縄文土器の文化とは違うんだな、というのを感じます。


正倉院宝物がずらり並ぶのは、1期で「動植綵絵」があった部屋。
昔、一度だけ奈良の正倉院展に出かけた時は
「ボロボロのも多いんだなー古いからしょうがないね」と思っていましたが、
今回東京に来た宝物はどれも保存状態のいいものばかりでした、
というより、何でここまで保存状態がいいの!と驚きです。
あの中で一つだけもらえるとしたら、丸い銀製の香炉かな。
21世紀の床の間に置いても違和感ゼロだと思います。


今回私がいちばん見たかったのが、藤原行成筆の「粘葉本和漢朗詠集」です。
書道の心得もなく、最近は手書きで字を書くことすら少ない私ですが、
筆のリズム見てるだけで清々しい気持ちになれるし、しかも丁寧。
藤原佐里の奔放な手紙もよかったけど、丁寧でかつ勢いも削がれていないこの作品はいいなあと思います。
2ページしか展示されていないので、もっと見たい!!
三の丸で公開されたら見に行きたいです。


絵巻の目玉「春日権現験記絵」は、ストーリーがよくわからなくて、
予習していけばよかったと後悔しました。
帰宅後調べてみたら、
この絵巻をWEB上で見られるページを見つけました。こちら
これから見られる方も、混んででじっくり見られなかった方も、これで予習・復習をどうぞ!


ところで「御物」と「三の丸尚蔵館 蔵」の違いは何なんだろう??
出品目録を見る限り、「新しければ『三の丸』」というわけでもなさそう。
御物は国宝の指定外なんだけど、三の丸のものも国宝・重文指定されてないし。謎です。


Meihouura

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