「安井曾太郎の肖像画」展

ブリジストン美術館で1/17まで開催中の「安井曾太郎肖像画」展を見てきました。
Takさん、チケットありがとうございました!)


肖像画、なので人物に目がいくのは当然だけど、
今日は背景に注目してみました。
書斎の情景や背後の窓が描き込まれた作品をみると、
斜め上から見下ろしたような構図のものが結構あることがわかります。
肖像画で、こういう視線のものは、珍しいように思いました。


一方、この作品のように抽象化されたものも。

「少女像」
Yasuisotaro

左の横線一本と、右下の影があるかないかで、
絵としての安定感が全く変わってしまうだろうと思います。


この絵のように若い女性を描いたものは少なくて、
どちらかというと熟年の男性を描いた肖像が多く、
そのため色などは総じて地味なのに、
画面全体から受ける印象はなぜか明るくて、見ていてとても気持ちがいい。
画家自身が、画業に一途で、表裏がなくて、精神的にも安定した素敵な大人だったのかな?
と思ったんですが、さて実際はどうだったんでしょう?


ブリジストン美術館は家からすごく行きやすい場所にあるのに、
今回が初めての訪問でした。
東京に来てから、興味が日本画や古美術に移ってたからかなあ。
昔、美術の教科書で見たような印象派や日本の近代洋画の名作がたくさんあって、
懐かしいきもちになりました。